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[11855] 重油タンクのサイズについて:吉野富雄 [URL] 2022/10/22/土 19:49

 こんばんは。蒸気機関車重油タンクのサイズですが、RMライブラリー67巻『国鉄蒸気の装備とその表情』(下)(ネコ・パブリッシング刊)に2000L重油タンクの図面が掲載されています。
 幅が1750mm、高さ900mm、長さ1400mmで、欄外に「容量2.1㎥」と記載されています。本文中で触れられている、昭和29年ごろに計画されたが実現しなかったC60形の重油併燃装置設置に伴うタンクの設計図と思われます。ただ、本のキャプションには「1500L重油タンク組立」とあるのが謎です。前述のように、図面中に「容量2.1㎥」さらに(7-2-25炭水車/昭和29年1月工作局)とテンダの形式まで示されているのに。(7-2-25は石炭7t、重油2㎥、水25㎥を示しています)
 このタンクの大きさから容量を推測すると、1.75(m)×0.9×1.4=約2.2㎥。この数値は外側の寸法ですから、タンクの厚みや上部が斜めにカットされていることなどを考えると、「容量2.1㎥」も納得がいきます。
 蛇足ながら、Manicさん採寸の寸法から容量を求めると、幅1.73(m)×高さ0.9×長さ1.04=約1.62㎥。実際の容量が1500L(1.5㎥)であろうことも想像できます。
 3000L(3㎥)重油タンクの寸法ですが、1500Lと2000Lの重油タンのサイス比較から、おそらくは幅が約1750mm、高さが約900mmで、長さの寸法が大きくなったものではないかと思われます。
 ただし、『国鉄蒸気の装備と表情』(下)本文中には、「1500Lタンクのほか、タンクの幅が厚い3000Lタイプも登場した」とあります。また、テンダ後方にタンクをおいた東海道本線時代のC62や半円形のタンクをもつ大宮の9600のようにこれらの図面とは違ったスタイルのタンクもあるようですので、調べていくと奥が深そうです。
 資料集や趣味誌などで過去に発表された3000Lタンクの図面が見つかると解決しそうですが、私が少し探した範囲では見つかりませんでした。
 横レス失礼しました。/11854/11853/11852/11851
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